こちらの記事は次のような方のニーズに応えるために書いています。
- 基本情報技術者試験の合格体験記が読みたい!
- 基本情報技術者試験に合格するための勉強法を知りたい!
- 基本情報技術者試験の選択科目のアドバイスが欲しい!
基本情報技術者試験には平成23年特別試験(東日本大震災のため秋期試験ではなく特別試験でした)に一発合格しており、その体験をお話しつつ、試験攻略法をアドバイスします。
私が基本情報技術者試験を受験した際はペーパーテストでしたが、令和2年度よりCBT(Computer Based Testing、試験をコンピュータ上で実施すること)方式に変更されています。内容には変化はありませんが、ご注意ください。
基本情報技術者試験の合格証
説明への説得力を持たせるために、私の基本情報技術者試験の合格証をアップしておきます。
情報技術者試験はインターネット上で得点の開示がされますので、得点の確認も可能です。
ただ、私の場合はデータを保存するのを忘れてしまいました。
午前・午後とも80点後半という高得点だったことは記憶しているのですが、今となっては確認のしようもありませんし、証明もできません。
ちなみに、応用情報技術者試験ではこちらのリンクのとおりきちんと保存していました。それ以降の情報技術者試験もすべて得点開示は保存しています。
基本情報技術者試験受験を志したきっかけ
就職して以来、経理の仕事をしてきたのですが、会社の人事・調達・生産・販売・物流・技術などすべての部門がお金を使うわけですから、経理は多くの分野に関わりがあります。
こうした事情から経理部門には会社の数多くの情報が集まってきます。それを有効活用するには情報技術、いわゆるITが欠かせません。そのため、経理にいながら私はIT部門に積極的に関わるようになりました。
例えば2000年頃、メーカーの本社経理にいた私の業務に、毎月各営業所や他部署で入力される経理伝票(購買・経費精算など)のチェックがありました。
これは伝票を1枚1枚見て、仕訳が正しくされているかを確認していくものだったのですが、今ほど技術が進化していなかったこともあり、ホストコンピューターの伝票データの組み合わせチェックが甘く、人が目で見て事業所・勘定科目・コストセンターの組み合わせが正しいなど、見ていかなければなりませんでした。
新人だった私は何が悪いのかも最初はよくわからず、よく先輩にチェック漏れを指摘されていました。とはいえ、チェックマニュアルもない状態ではどうしようもありません。
そこで私は、組み合わせチェックとしてどういうパターンがあるのかを確認するため、伝票データをデータベース化するべく、IT部門に相談して、FTPで自分のパソコンに伝票データを転送する仕組みをつくってもらい、Excelで過去実績を集計、日々の伝票チェックを自動化しました。
今ではデータの組み合わせチェックや、データのExcel出力など当たり前なので、オールドテクノロジーの話ではありますが、こうしたきっかけで私はIT技術を身につければ、仕事が早く終わる、そうすれば早く帰れる!と思うようになりました。
データを重視することの重要さを認識した私は、その後のExcel・Access技術の向上、Excelマクロスキルの習得へと向かっていきます。
そんな中で、経理で生きていくためのスキルは整ったけど、自分のIT能力はどの程度なんだろう?と思うようになりました。
また一方で、IT部門の方と話していると、「業務(非IT)部門の人はITのことわかっていないから」的な話をされることがあり、そういう言われ方は悔しいな、と思うようになりました。
非IT部門で自分のIT技術を証明するには、資格取得が手っ取り早いかな、と思うようになりました。その時点で検討した資格は、
- ITパスポート試験
- 基本情報技術者試験
- ORACLE MASTER Bronze Oracle Database(バージョンは失念しました)
でした。
まずはAccessの利用で、ある程度データベース知識を得ていた私は、ORACLE MASTER Bronze Oracle Databaseを考えましたが、SQLとDBAの2つの試験があり、その両方を受験するのにかかる費用が4万円以上かかることを知りました。
主に社内の技術の証明のためにその費用は負担できない、と思った私は国家試験で受験料が安いITパスポートと基本情報技術者試験のどちらにするかを検討しました。
ITパスポートは社会人一般を対象とし、基本情報技術者試験は高度IT人材を目指す人を対象としているという違いがあることを知り、結論として基本情報技術者試験を受験することを志しました。
試験研究
これは、資格試験の参考書や過去問などを見て、どのような学習をすれば最も効率的に学習を進められ、一発合格の可能性を高めて高得点で合格できるかを考えます。
思い立ったが吉日、という言葉もあり資格試験の受験を決めたらすぐに着手した方がいいという考えもあるでしょうが、後になっての手戻りを避けるためにも、2~3日かけてもいいのでしっかりと試験の範囲、学習方法について考える時間をかけた方がいいと考えます。
このとき、参考書についての検討も必要で、自分に合いそうな一冊を選択することが非常に重要です。参考書の選び方を誤ると、それだけで資格試験の合格可能性が下がってしまうい可能性がありますので、しっかりと時間をかけて検討しましょう。
午前試験
午前試験の概要は下記のとおりです。
試験時間150分。四肢択一式(マークシート使用)で80問出題され全問解答。素点形式で採点され60点以上で合格(満点は100点)。
問1-問50:テクノロジ系(コンピュータ科学基礎・ハードウェア・稼働率・ソフトウェア・論理回路・データベース(SQL、正規化)・ネットワーク・セキュリティ・設計)
問51-問60:マネジメント系(DFD・開発規模、工数など)
問61-問80:ストラテジ系(全体計画立案・業務改善・契約タイプ・経営戦略・ABC分析・利益や費用の計算・関係法規など)
Wikipedia基本情報技術者試験より
80問を150分で解くわけですから1問あたり使える時間は1分50秒。
この概要を理解した上で、過去問を見てみます。
過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)
初見だとかなり難しいと感じてしまいますね。
ただ、情報技術者試験の4択問題は、過去問で出題された内容がかなりの数出題されますので、過去問を相当数やっておけばほぼクリアできます。
とはいえ、高度IT人材を目指す以上、ある程度広範囲にテクノロジ系の知識を得ておく必要がありますので、きちんと基本書などで基礎を身につけておく必要はあると思います。
応用情報技術者試験であれば、午後試験でテクノロジ系をある程度避けられることもあり、午前もある程度パスして過去問だけで対応でも可能、と思うのですが、基本情報技術者試験はIT人材の登竜門の試験です。
目指す道にもよりますが、ここでしっかりとITの基礎知識を学習しておいた方が後々を考えるといいかな、と思います。
応用情報技術者試験、高度情報技術者試験と受験していくとわかりますが、正直基本情報技術者試験の後、あまり基礎理論を学習することはありません。実務ではもっとないと思います。
せっかくの機会なので、基礎理論の離散数学や応用数学など(基礎理論であり決して高度な内容ではないですが)にしっかりと取り組むのもありではないかと思います。
午後試験で必須のアルゴリズムも習得には時間がかかりますし、このあたりはかけられる時間との相談ですね。
過去問演習で十分に合格可能。ただしIT技術者を目指すのであればテクノロジ系の基礎理論に取り組むのもあり!
午後試験
情報技術者試験受験者には常識ですが、試験の本番と言ってもいい午後試験。
ここでIPAが公開している情報技術者試験の統計資料を見てみます。過去問などは過去かなりの期間遡ることができるのですが、この統計資料は一定期間経過すると消されてしまいますので、見ることができなくなります。
以下はIPAのサイトで掲示された令和元年度基本情報技術者試験秋期試験の統計資料から転記しています。
得点 | 午前試験 | 午後試験 |
90点~100点 | 166名 | 1,212名 |
80点~89点 | 2,440名 | 3,591名 |
70点~79点 | 8,301名 | 7,571名 |
60点~69点 | 12,982名 | 11,551名 |
50点~59点 | 13,634名 | 13,308名 |
40点~49点 | 10,997名 | 11,813名 |
30点~39点 | 6,279名 | 8,490名 |
20点~29点 | 1,525名 | 5,411名 |
10点~19点 | 76名 | 2,342名 |
0点~9点 | 19名 | 589名 |
合計 | 56,419名 | 65,878名 |
午前試験と午後試験では午後試験の方が受験者が多くなっています。
これは、午前試験の免除申請が可能なためです。
免除申請は、高校・専門学校・大学などでIPAの対象講座を受講し、IPAが提供する修了試験に合格することで申請することができ、この場合は午後試験のみ(正式には免除試験と言います)を受験し合格すれば、基本情報技術者試験に合格となります。
午前・午後いずれも60点以上で合格ですから、
午前試験の合格率は23,889名÷56,419名=42.3%
午後試験の合格率は23,925名÷65,878名=36.3%
となり、どちらの試験も合格率が50%を割っており、合格者の方が少ないことになります。
ぱっと見た感じでは、どちらの試験も同じような合格率ですので難易度もそんなに変わらないかな?と思いがちですが、午後試験は午前試験を通り抜けてきた方、または午前試験を免除できる基礎知識のある方が受験しているため、午後試験のほうがはるかにレベルが高いと考えておくべきです。
午後試験の概要は下記のとおりです。令和2年度から試験内容に変更があります。
令和2年度より
試験時間150分。素点形式で採点され60点以上で合格(満点は100点)。
- 問1:情報セキュリティに関する問題(必須解答)。20点満点。
- 問2-問5:「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」「マネジメント・ストラテジ」などの分野から4問出題され、そのうち2問を選択する。各15点満点(計30点満点)。
- 問6:擬似言語と言われる簡略化されたコンピュータ言語を用いた応用問題(必須解答)。25点満点。
- 問7-問11:ソフトウェア開発、プログラミングに関する問題。C言語、Java、Python、アセンブラ(CASL II)、表計算のうち1問を選択する。いずれも(表計算の問題も含め)論理的思考力を要求される。25点満点。
Wikipedia基本情報技術者試験より
ちなみに、私が受験した際の概要は下記のとおりでした。
(参考)令和元年度まで
試験時間150分。素点形式で採点され60点以上で合格(満点は100点)。
- 問1:情報セキュリティ(必須解答)。12点満点。
- 問2-問7:ハードウェア、ソフトウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計、プロジェクトマネジメント(またはサービスマネジメント)、システム戦略(または経営戦略・企業と法務)などの分野から6問出題され、そのうち4問を選択する。各12点満点(計48点満点)。
- 問8:擬似言語(必須解答)。20点満点。
- 問9-問13:ソフトウェア開発、プログラミングに関する問題。C言語、COBOL、Java、アセンブラ(CASL II)、表計算のうち1問を選択。20点満点。
Wikipedia基本情報技術者試験より
基本情報技術者試験のポイントは「擬似言語」と「ソフトウェア開発、プログラミング」です。令和元年度まではこの2問で40点でしたが、令和2年度からは50点となっています。
合格点は60点以上ですから、基本情報技術者試験午後試験の合格はこの2問で決まると言っても過言ではありません。
文系の方の場合、ということになりますが技術的な知識が必要なレベル、技術的な難易度別に科目を層別してみます。
この概要を理解した上で、午後試験についても過去問を見てみます。
過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)
IT技術者を志す!と心に決めたものの、私はアルゴリズムが必要と考えられる擬似言語とソフトウェア開発、プログラミングは、すぐに解けるとは思いませんでした。
一方で、ソフトウェア開発、プログラミングの選択問題の中で、表計算だけは少し難易度が低いと感じました。これは仕事でExcelを使うことが多く、得意だったから、というのもあるかもしれません。
ここで何とか点が取れれば、最悪擬似言語を落としても何とかなるかなと思う一方で、本格的に勉強しなければ一発合格は狙えないかもしれない、と理解した私はアルゴリズムの知識習得を基本情報技術者試験の合格必須条件と定め、試験対策をすることにしました。
とにかくアルゴリズム。これができなければ合格はない!
学習方法
午前試験は基礎知識インプット+過去問演習
ITに関する知識はあると思っていましたが、いわゆる基礎理論になるとほぼ初学だったため、基礎知識を得るためにキタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和03年で基礎理論の理解に努めました。
このテキストはイラストが多く、かつギャグっぽい表現多めの内容になっていて、飽きずに読みすすめることができると思います。ですが、この本だけで基本情報技術者試験に合格できるだけのレベルになるかというと疑問もあります。
後々の資格試験の勉強方法にもいかされていくのですが、結局は過去問学習が必要、という理解に達し、過去問学習に専念しました。わからないところはテキストに戻るというよりは、ネットで検索したほうが速いし周辺知識も得られていいと思います。
午前試験に向けては、過去問は過去6年、12回分を学習しました。
ちなみに、過去問学習の際に、解答はIPAのサイトで公開されていますが、解き方がわからいない問題も出てくると思います。そんなときは、こちらの基本情報技術者試験ドットコムのサイトを利用すると、過去問の解説が詳しく書いてありますので非常に役立ちます。
過去問は過去6年、12回分
午後試験はアルゴリズムの理解に専念!
午後試験も基本的には過去問を解いて学習していきます。
アルゴリズム以外については、ある程度午前試験の学習で基礎知識が身についていれば全く歯が立たないということはないと思います。
午後試験でも過去問を解きながらわからない部分を確認していく、という方法が効率的ですね。
基本的に試験合格のためには本試験レベルに達する必要がありますので、受験を思い立ったら早いうちに本試験レベルの問題、つまり過去問に取り組むようにしてください。
このあたりの学習法は下記リンクで詳しく説明しています。
さて、問題のアルゴリズムをどうするか。
まず、過去問を解くのですがどうにも理解できそうにない。
なにかきっかけが必要だ。
どうすればいい?
と考えていたところ、過去問のある部分で並び替えの問題が出ていました。並び替えは基本情報技術者試験でも午前・午後でしばしば問われる問題ですが、
- 条件分岐、変数の比較、代入を繰り返していくことで結果を出すというアルゴリズムの基本が組み込まれている
- 数字を並び替えるという、各処理ごとのアウトプットが把握できるので少しはわかりやすそう
- 使用する数字を絞れば手順が短く、理解しやすそう
という特徴をもっており、この並び替えを理解すればアルゴリズムの考え方が理解できるのでは?となんとなく思いました。
ある参考書で「1~5までの数字が書いてあるりんごを並び替えてみよう!」というぱっと見幼稚園児並みの問題が出ていて、「これくらいならできるでしょ!」と思っても、ちっともできない。
これすらできないのか!?ということで本当にりんごの絵に数字を書いた紙を印刷して、手で並び替えをしていました。傍から見たら奇妙な光景ですよね・・。
その後、Excelマクロで同じように1~10までの数字を並び替えるマクロを作成して、いろいろな並び替え方法を1手順ずつ実行して、変数を確認していって理解することに努めました。
ここまで地道な努力をしなければ、文系人間にとって、アルゴリズムを理解するブレイクスルー(小さいですが)は生まれませんでした。
ですがここでの経験は基本情報技術者合格だけでなく、私の人生を変えたと言っても過言ではありません。それくらいアルゴリズムの理解はアイディアを広げるのに重要でした。
過去問は過去6年、アルゴリズムは並び替えで一手順ずつ確認して体に覚え込ませる
そして試験日
試験はとある高校で受験しました。
試験会場に到着して驚いたのが、受験者の若さです。
それもそのはず、私が受験した平成23年度では受験者の平均年齢25.9歳、合格者の平均年齢25.3歳でした。
なお、令和元年では受験者の平均年齢25.3歳、合格者の平均年齢24.8歳とのことです。
もうすでに中堅社員レベルに達していた私としては、少し恥ずかしい思いをしながら受験してしまいました。振り返れば、どんな年代でもチャレンジする人が受験会場にいるわけですから、恥ずかしいことなんてあろうはずがありません。
ちなみにこれが3年後に受験したITストラテジストあたりになると、自分が若い方になってたんですけどね。
ある程度社会経験を積んでから受けられる方は、周りの若さにひるまないようにご注意ください。むしろ、チャレンジしている自分を誇りに思っていいと思いますよ。
午前試験
午前試験は過去問での勉強でかなりできていたため、大丈夫だろうと思っていました。
試験への取り組み方としては、時間のかかる可能性のあるテクノロジ系は後回しにして、マネジメント系、ストラテジ系から先にやることをおすすめしたいです。これは応用情報技術者試験でも同じです。
そして、コツとしては見たことのある問題はすぐに解けるのでどんどん回答していって、迷うものは次々と飛ばしていきます。
計算問題や比較的長文の問題など、じっくり考える必要のある問題は平気で3~4分かかってしまうこともあるので、1問1分50秒の回答時間があるとはいえ、しっかりとタイムマネジメントをして、時間が足りなくて焦らないように気をつけましょう。
焦ってしまったら普段どおりの実力が出せなくなります。
これは今まで多くの資格試験に一発合格してきた私のノウハウですが、私は試験でできる限り焦ることのないように試験戦略を考えています。
それでも、難易度の高い試験では焦りが出てしまうのですが、試験マネジメントとして余裕のある段階で、予定数よりも数多くの問題を問いている状態、これを私は「勝っている状態」と読んでいるのですが、この勝っている状態をキープすることが非常に重要です。
午前試験は、大した問題もなく終了しました。
午後試験
さて午後試験。
本当に緊張しました。どんな問題が出るのか。
試験戦略としては、
- アルゴリズム(擬似言語、表計算)でできる限り得点する
- アルゴリズムの時間をつくるためにその他問題は早く終わらせるようにする
でした。もうほぼすべてアルゴリズムです。
ここで問題になるのがアルゴリズムを先に解くか、後に解くかです。
レベルにもよりますが、私の場合は焦ってアルゴリズムに突入する、つまり時間が足りない状況でアルゴリズムを解く場合、ほぼ合格はないと思っていました。
逆にプロジェクトマネジメントや経営戦略・企業と法務であれば多少時間が足りなくても最悪なんとかなるかもしれない。
ということで、「セオリーは楽なものから解く」でしたが基本情報技術者試験については難しいアルゴリズムから解き始めました。
残り時間も計算しつつ、じっくりと取り組む。
情報技術者試験の午後試験は、本当にいつでも時間との戦いです。
基本情報技術者、応用情報技術者、データベーススペシャリスト、ITストラテジスト、システム監査技術者、すべての試験で一回は、解答用紙を投げ出したくなるくらいの焦りを味わっています。本当に、全部終わるのか、というレベルの問題が常に出されていると感じます。
そこをいかに落ち着いて、淡々と回答できるかが情報技術者試験の午後試験と言えるでしょう。試験戦略も大事ですが、心を折らない、最後まで諦めないというのが実は最も重要だと思います。
幸い、アルゴリズムも難問というレベルの問題ではなく、何とかなりました。
並び替えでしっかりとアルゴリズムの基礎を理解しておいたことが大きく、やはり、りんごカードのおかげ、かもしれません。
試験結果とその後
試験結果は無事合格でした。
基本情報技術者試験はマークシート方式でしたので、当日には解答速報が出ていて合否はほぼわかりました。今後はCBT方式になりますので、午後試験は点数が出ないとのことですが、正解率はわかるようですので、いずれにしても当日には合否がほぼ判明します。
応用情報技術者試験以降は筆記試験になりますので、合否は試験官による採点が加わりますので、合格発表までわかりません。この点は基本情報技術者試験は精神的に楽ですね。
点数は午前も午後も80点台後半でした。アルゴリズムの学習をしっかりとやっていて取りこぼさなかったのがよかったと思っています。
この基本情報技術者試験は、ただ試験に合格したことそのものよりも、試験勉強中に身につけたアルゴリズムの考え方により、Excelマクロのレベルが飛躍的に向上し、経理人材として必要とされる資料作成能力、分析能力が大幅にレベルアップしたことが大きな収穫でした。
資格試験というと、実務とはかけ離れている、役に立たない、というイメージもありますが(もちろん資格のレベルにもよります)、この基本情報技術者試験は非IT系の方にとってはスキルレベルを上げるという観点からも、ぜひ受験をした方がいい、と思う資格です。
ただ、やはり難易度が高いです。私のようにりんごカードの並び替えのような作業に愚直に取り組めるならばいいですが、時間も限られるでしょうし、通信教育などで学習するというのも一つの選択肢かもしれないと思います。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。