こちらの記事は次のような方のニーズに応えるために書いています。

  • 基本情報技術者試験の合格体験記が読みたい!
  • 基本情報技術者試験に合格するための勉強法を知りたい!
  • 基本情報技術者試験の選択科目のアドバイスが欲しい!
まっすーです。今回は
基本情報技術者試験の試験攻略法をアドバイスします。

私が基本情報技術者試験を受験した際はペーパーテストでしたが、令和2年度よりCBT(Computer Based Testing、試験をコンピュータ上で実施すること)方式に変更されています。内容には変化はありませんが、ご注意ください。

 

試験研究

私は資格試験を受験すると決意した場合、すぐに試験研究をおこないます。

これは、資格試験の参考書や過去問などを見て、どのような学習をすれば最も効率的に学習を進められ、一発合格の可能性を高めて高得点で合格できるかを考えます。

思い立ったが吉日、という言葉もあり資格試験の受験を決めたらすぐに着手した方がいいという考えもあるでしょうが、後になっての手戻りを避けるためにも、2~3日かけてもいいのでしっかりと試験の範囲、学習方法について考える時間をかけた方がいいと考えます。

このとき、参考書についての検討も必要で、自分に合いそうな一冊を選択することが非常に重要です。参考書の選び方を誤ると、それだけで資格試験の合格可能性が下がってしまうい可能性がありますので、しっかりと時間をかけて検討しましょう。

午前試験

午前試験の概要は下記のとおりです。

試験時間150分。四肢択一式(マークシート使用)で80問出題され全問解答。素点形式で採点され60点以上で合格(満点は100点)。

問1-問50:テクノロジ系(コンピュータ科学基礎・ハードウェア・稼働率・ソフトウェア・論理回路・データベース(SQL、正規化)・ネットワーク・セキュリティ・設計)
問51-問60:マネジメント系(DFD・開発規模、工数など)
問61-問80:ストラテジ系(全体計画立案・業務改善・契約タイプ・経営戦略・ABC分析・利益や費用の計算・関係法規など)
Wikipedia基本情報技術者試験より

80問を150分で解くわけですから1問あたり使える時間は1分50秒。

この概要を理解した上で、過去問を見てみます。
過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)

初見だとかなり難しいと感じてしまいますね。
ただ、情報技術者試験の4択問題は、過去問で出題された内容がかなりの数出題されますので、過去問を相当数やっておけばほぼクリアできます。

とはいえ、高度IT人材を目指す以上、ある程度広範囲にテクノロジ系の知識を得ておく必要がありますので、きちんと基本書などで基礎を身につけておく必要はあると思います。

応用情報技術者試験であれば、午後試験でテクノロジ系をある程度避けられることもあり、午前もある程度パスして過去問だけで対応でも可能、と思うのですが、基本情報技術者試験はIT人材の登竜門の試験です。
目指す道にもよりますが、ここでしっかりとITの基礎知識を学習しておいた方が後々を考えるといいかな、と思います。

応用情報技術者試験、高度情報技術者試験と受験していくとわかりますが、正直基本情報技術者試験の後、あまり基礎理論を学習することはありません。実務ではもっとないと思います。

せっかくの機会なので、基礎理論の離散数学や応用数学など(基礎理論であり決して高度な内容ではないですが)にしっかりと取り組むのもありではないかと思います。

午後試験で必須のアルゴリズムも習得には時間がかかりますし、このあたりはかけられる時間との相談ですね。

まっすーの研究結果と試験対策:基本情報技術者試験午前

過去問演習で十分に合格可能。ただしIT技術者を目指すのであればテクノロジ系の基礎理論に取り組むのもあり!

午後試験

情報技術者試験受験者には常識ですが、試験の本番と言ってもいい午後試験。

ここでIPAが公開している情報技術者試験の統計資料を見てみます。過去問などは過去かなりの期間遡ることができるのですが、この統計資料は一定期間経過すると消されてしまいますので、見ることができなくなります。

以下はIPAのサイトで掲示された令和元年度基本情報技術者試験秋期試験の統計資料から転記しています。

得点午前試験午後試験
90点~100点166名1,212名
80点~89点2,440名3,591名
70点~79点8,301名7,571名
60点~69点12,982名11,551名
50点~59点13,634名13,308名
40点~49点10,997名11,813名
30点~39点6,279名8,490名
20点~29点1,525名5,411名
10点~19点76名2,342名
0点~9点19名589名
合計56,419名65,878名

午前試験と午後試験では午後試験の方が受験者が多くなっています。

これは、午前試験の免除申請が可能なためです。
免除申請は、高校・専門学校・大学などでIPAの対象講座を受講し、IPAが提供する修了試験に合格することで申請することができ、この場合は午後試験のみ(正式には免除試験と言います)を受験し合格すれば、基本情報技術者試験に合格となります。

午前・午後いずれも60点以上で合格ですから、
午前試験の合格率は23,889名÷56,419名=42.3%
午後試験の合格率は23,925名÷65,878名=36.3%
となり、どちらの試験も合格率が50%を割っており、合格者の方が少ないことになります。

ぱっと見た感じでは、どちらの試験も同じような合格率ですので難易度もそんなに変わらないかな?と思いがちですが、午後試験は午前試験を通り抜けてきた方、または午前試験を免除できる基礎知識のある方が受験しているため、午後試験のほうがはるかにレベルが高いと考えておくべきです。

午後試験の概要は下記のとおりです。令和2年度から試験内容に変更があります。

令和2年度より
試験時間150分。素点形式で採点され60点以上で合格(満点は100点)。

  • 問1:情報セキュリティに関する問題(必須解答)。20点満点。
  • 問2-問5:「ソフトウェア・ハードウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」「マネジメント・ストラテジ」などの分野から4問出題され、そのうち2問を選択する。各15点満点(計30点満点)。
  • 問6:擬似言語と言われる簡略化されたコンピュータ言語を用いた応用問題(必須解答)。25点満点。
  • 問7-問11:ソフトウェア開発、プログラミングに関する問題。C言語、Java、Python、アセンブラ(CASL II)、表計算のうち1問を選択する。いずれも(表計算の問題も含め)論理的思考力を要求される。25点満点。
    Wikipedia基本情報技術者試験より

ちなみに、私が受験した際の概要は下記のとおりでした。

(参考)令和元年度まで
試験時間150分。素点形式で採点され60点以上で合格(満点は100点)。

  • 問1:情報セキュリティ(必須解答)。12点満点。
  • 問2-問7:ハードウェア、ソフトウェア、データベース、ネットワーク、ソフトウェア設計、プロジェクトマネジメント(またはサービスマネジメント)、システム戦略(または経営戦略・企業と法務)などの分野から6問出題され、そのうち4問を選択する。各12点満点(計48点満点)。
  • 問8:擬似言語(必須解答)。20点満点。
  • 問9-問13:ソフトウェア開発、プログラミングに関する問題。C言語、COBOL、Java、アセンブラ(CASL II)、表計算のうち1問を選択。20点満点。
    Wikipedia基本情報技術者試験より

基本情報技術者試験のポイントは「擬似言語」と「ソフトウェア開発、プログラミング」です。令和元年度まではこの2問で40点でしたが、令和2年度からは50点となっています。

合格点は60点以上ですから、基本情報技術者試験午後試験の合格はこの2問で決まると言っても過言ではありません。

文系の方の場合、ということになりますが技術的な知識が必要なレベル、技術的な難易度別に科目を層別してみます。いずれにしても、擬似言語とソフトウェア開発、プログラミングでいくらか点を稼げなければ太刀打ちできないと言えます。

この概要を理解した上で、午後試験についても過去問を見てみます。
過去問題(問題冊子・配点割合・解答例・採点講評)

IT技術者を志す!と心に決めたものの、私はアルゴリズムが必要と考えられる擬似言語とソフトウェア開発、プログラミングは、すぐに解けるとは思いませんでした。
一方で、ソフトウェア開発、プログラミングの選択問題の中で、表計算だけは少し難易度が低いと感じました。これは仕事でExcelを使うことが多く、得意だったから、というのもあるかもしれません。

ここで何とか点が取れれば、最悪擬似言語を落としても何とかなるかなと思う一方で、本格的に勉強しなければ一発合格は狙えないかもしれない、と理解した私はアルゴリズムの知識習得を基本情報技術者試験の合格必須条件と定め、試験対策をすることにしました。

まっすーの研究結果と試験対策:基本情報技術者試験午後

とにかくアルゴリズム。これができなければ合格はない!

学習方法

午前試験は基礎知識インプット+過去問演習

ITに関する知識はあると思っていましたが、いわゆる基礎理論になるとほぼ初学だったため、基礎知識を得るためにキタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 令和03年で基礎理論の理解に努めました。

このテキストはイラストが多く、かつギャグっぽい表現多めの内容になっていて、飽きずに読みすすめることができると思います。ですが、この本だけで基本情報技術者試験に合格できるだけのレベルになるかというと疑問もあります。

後々の資格試験の勉強方法にもいかされていくのですが、結局は過去問学習が必要、という理解に達し、過去問学習に専念しました。わからないところはテキストに戻るというよりは、ネットで検索したほうが速いし周辺知識も得られていいと思います。

午前試験に向けては、過去問は過去6年、12回分を学習しました。

ちなみに、過去問学習の際に、解答はIPAのサイトで公開されていますが、解き方がわからいない問題も出てくると思います。そんなときは、こちらの基本情報技術者試験ドットコムのサイトを利用すると、過去問の解説が詳しく書いてありますので非常に役立ちます。

午前試験の勉強

過去問は過去6年、12回分

午後試験はアルゴリズムの理解に専念!

午後試験も基本的には過去問を解いて学習していきます。

アルゴリズム以外については、ある程度午前試験の学習で基礎知識が身についていれば全く歯が立たないということはないと思います。
午後試験でも過去問を解きながらわからない部分を確認していく、という方法が効率的ですね。

基本的に試験合格のためには本試験レベルに達する必要がありますので、受験を思い立ったら早いうちに本試験レベルの問題、つまり過去問に取り組むようにしてください。
このあたりの学習法は下記リンクで詳しく説明しています。

過去問インプット学習理論!~短期間高得点合格するための効率的な資格試験勉強法を公開~この記事では、どうすれば効率的に資格試験の学習ができるか知りたい!短時間で資格試験に合格したい!過去問はいつから手をつけるのがいい?参考書で学習した後?それとも試験直前?といった疑問に回答しています。...

さて、問題のアルゴリズムをどうするか。

まず、過去問を解くのですがどうにも理解できそうにない。
なにかきっかけが必要だ。

どうすればいい?

と考えていたところ、過去問のある部分で並び替えの問題が出ていました。並び替えは基本情報技術者試験でも午前・午後でしばしば問われる問題ですが、

  • 条件分岐、変数の比較、代入を繰り返していくことで結果を出すというアルゴリズムの基本が組み込まれている
  • 数字を並び替えるという、各処理ごとのアウトプットが把握できるので少しはわかりやすそう
  • 使用する数字を絞れば手順が短く、理解しやすそう

という特徴をもっており、この並び替えを理解すればアルゴリズムの考え方が理解できるのでは?となんとなく思いました。

ある参考書で「1~5までの数字が書いてあるりんごを並び替えてみよう!」というぱっと見幼稚園児並みの問題が出ていて、「これくらいならできるでしょ!」と思っても、ちっともできない。

これすらできないのか!?ということで本当にりんごの絵に数字を書いた紙を印刷して、手で並び替えをしていました。傍から見たら奇妙な光景ですよね・・。

その後、Excelマクロで同じように1~10までの数字を並び替えるマクロを作成して、いろいろな並び替え方法を1手順ずつ実行して、変数を確認していって理解することに努めました。

ここまで地道な努力をしなければ、文系人間にとって、アルゴリズムを理解するブレイクスルー(小さいですが)は生まれませんでした。

ですがここでの経験は基本情報技術者合格だけでなく、私の人生を変えたと言っても過言ではありません。それくらいアルゴリズムの理解はアイディアを広げるのに重要でした。

午後試験の勉強

過去問は過去6年、アルゴリズムは並び替えで一手順ずつ確認して体に覚え込ませる

そして試験日

試験はとある高校で受験しました。
試験会場に到着して驚いたのが、受験者の若さです。
令和元年では受験者の平均年齢25.3歳、合格者の平均年齢24.8歳となっています。

もうすでに中堅社員レベルに達していた私としては、少し恥ずかしい思いをしながら受験してしまいました。振り返れば、どんな年代でもチャレンジする人が受験会場にいるわけですから、恥ずかしいことなんてあろうはずがありません。

ちなみにこれがITストラテジストあたりになると、自分が若い方になってたんですけどね。

ある程度社会経験を積んでから受けられる方は、周りの若さにひるまないようにご注意ください。むしろ、チャレンジしている自分を誇りに思っていいと思いますよ。

午前試験

午前試験は過去問での勉強でかなりできていたため、大丈夫だろうと思っていました。

試験への取り組み方としては、時間のかかる可能性のあるテクノロジ系は後回しにして、マネジメント系、ストラテジ系から先にやることをおすすめしたいです。これは応用情報技術者試験でも同じです。

そして、コツとしては見たことのある問題はすぐに解けるのでどんどん回答していって、迷うものは次々と飛ばしていきます。

計算問題や比較的長文の問題など、じっくり考える必要のある問題は平気で3~4分かかってしまうこともあるので、1問1分50秒の回答時間があるとはいえ、しっかりとタイムマネジメントをして、時間が足りなくて焦らないように気をつけましょう。

焦ってしまったら普段どおりの実力が出せなくなります。
これは今まで多くの資格試験に一発合格してきた私のノウハウですが、私は試験でできる限り焦ることのないように試験戦略を考えています。

それでも、難易度の高い試験では焦りが出てしまうのですが、試験マネジメントとして余裕のある段階で、予定数よりも数多くの問題を問いている状態、これを私は「勝っている状態」と読んでいるのですが、この勝っている状態をキープすることが非常に重要です。

午前試験は、大した問題もなく終了しました。

午後試験

さて午後試験。

本当に緊張しました。どんな問題が出るのか。

試験戦略としては、

  • アルゴリズム(擬似言語、表計算)でできる限り得点する
  • アルゴリズムの時間をつくるためにその他問題は早く終わらせるようにする

でした。もうほぼすべてアルゴリズムです。

ここで問題になるのがアルゴリズムを先に解くか、後に解くかです。
レベルにもよりますが、私の場合は焦ってアルゴリズムに突入する、つまり時間が足りない状況でアルゴリズムを解く場合、ほぼ合格はないと思っていました。

逆にプロジェクトマネジメントや経営戦略・企業と法務であれば多少時間が足りなくても最悪なんとかなるかもしれない。

ということで、「セオリーは楽なものから解く」でしたが基本情報技術者試験については難しいアルゴリズムから解き始めました。

残り時間も計算しつつ、じっくりと取り組む。
情報技術者試験の午後試験は、本当にいつでも時間との戦いです。

そこをいかに落ち着いて、淡々と回答できるかが情報技術者試験の午後試験と言えるでしょう。試験戦略も大事ですが、心を折らない、最後まで諦めないというのが実は最も重要だと思います。

幸い、アルゴリズムも難問というレベルの問題ではなく、何とかなりました。

並び替えでしっかりとアルゴリズムの基礎を理解しておいたことが大きく、やはり、りんごカードのおかげ、かもしれません。

試験結果とその後

試験結果は無事合格でした。

基本情報技術者試験はマークシート方式でしたので、当日には解答速報が出ていて合否はほぼわかりました。今後はCBT方式になりますので、午後試験は点数が出ないとのことですが、正解率はわかるようですので、いずれにしても当日には合否がほぼ判明します。

応用情報技術者試験以降は筆記試験になりますので、合否は試験官による採点が加わりますので、合格発表までわかりません。この点は基本情報技術者試験は精神的に楽ですね。

アルゴリズムの学習をしっかりとやっていて取りこぼさなかったのがよかったと思っています。

この基本情報技術者試験は、ただ試験に合格したことそのものよりも、試験勉強中に身につけたアルゴリズムの考え方により、Excelマクロのレベルが飛躍的に向上し、経理人材として必要とされる資料作成能力、分析能力が大幅にレベルアップしたことが大きな収穫でした。

資格試験というと、実務とはかけ離れている、役に立たない、というイメージもありますが(もちろん資格のレベルにもよります)、この基本情報技術者試験は非IT系の方にとってはスキルレベルを上げるという観点からも、ぜひ受験をした方がいい、と思う資格です。

ただ、やはり難易度が高いです。私のようにりんごカードの並び替えのような作業に愚直に取り組めるならばいいですが、時間も限られるでしょうし、通信教育などで学習するというのも一つの選択肢かもしれないと思います。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

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まっすー
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