資格全般

一発合格はすごい?すごくない?難関資格含め17の資格に一発合格した筆者が一発合格するための勉強手段とマインドを紹介

こちらの記事は次のようなことを知りたいという方に向けて書いています。

  • せっかく資格試験を受験するんだから一発合格したいけど、どうすればいい?
  • 資格試験に一発合格し続ける人はどんなことを考えているの?
  • 資格って一回で合格しようが複数回受験しようが関係ないでしょ?何か意味あるの?
まっすーです。中小企業診断士試験他多くの資格に合格した実績をベースに数々の資格試験の合格アドバイスをしています。
私自身は、公認会計士や税理士などのいわゆる超ハイレベル資格の挑戦経験はありませんが、中小企業診断士や社会保険労務士など、高難度資格を含む17の資格に一発合格し続けている実績があります。そんな私が資格試験に挑戦する際に考えていることと、実際の取り組みについて説明します。

一発合格とは?

一発合格とは、私は資格試験に1回の挑戦で合格することと考えています。

中小企業診断士試験は1次試験が3年以内に7科目を合格すればいい科目合格制を採用しており、2次試験は2度の挑戦が可能となっています。これは2回以上の挑戦を前提とした試験と言えます。

また、社会保険労務士試験は合格率が1桁の試験であり、選択式試験の足切りを考えると1回での合格は困難と言えますし、高度情報技術試験や日商簿記検定1級試験も合格率が10%台と低いものが多く、受験者が下位試験を突破してきている可能性が高く、試験自体のレベルが高いことから1回の挑戦での合格は難しいと考えます。

それらの難関試験に対して、必ず一発合格する、と意気込んで挑むことに私は価値があると考えています。この理由をこれから説明します。

なお、私が資格を有していることは自分の保有している合格証などを合格体験記にアップしていますので、一応の証明ができていると思いますが、一発合格しているかどうかは証明することができません。こればかりは自己申告になってしまうことは避けられず、私が言っていることを信じていただくしかないのが現実です。

なぜ一発合格を目指すのか?

私は一発合格というフレーズが大好きです。

資格試験を受験するとき、私は常に一発合格を目指しています。これは中小企業診断士や社会保険労務士、ITストラテジストなどの難関資格を受験した際も同様でした。

これから、私がなぜ一発合格を目指すのかについて説明します。

最も効率的な資格試験攻略法だから

一発合格を目指す最大の理由は、今までの資格試験挑戦の経験から、一発合格を目指すことが最も効率的な資格試験攻略法だと気づいたからです。

資格試験に一発で合格しようとする場合、以下の観点で戦略を練り、試験勉強のマネジメントをしていく必要があります。

  • 試験対策のツール選定:問題集、テキスト、模擬試験、その他ツールを厳選して最も効果の高いものを本気で考える
  • 実現性の高い計画作成:合格に十分な得点を獲得するために、試験日から逆算で無理のない試験計画を立てる
  • 試験勉強へのこだわり:一発合格に必要な学習量を確保するために、あらゆる時間を用いて試験勉強をおこない、知識を向上させる
  • 体調やメンタルのピーキング:一発合格するために体調やメンタルの不調に陥らないように最新の注意を払う
  • 試験日の行動:絶対に合格する意志をもって試験に挑み、最後まで諦めずに戦う

私は、資格試験というのは資格試験の当日に合否が決まるのではなく、それまでの準備でほぼ決まると考えています。それは当日の体調やこちらのTOEICに関する記事で紹介している現場対応力(当日のあらゆるトラブルへの対応力)を含めてです。

そのため、一発合格を目指すことで資格試験の合格率は高まり、効率的に試験に挑むことができるのです。一見遠回りに見えるような方法が実は一番の近道、というのはよくある話ですよね。

試験に落ちて再挑戦するのは大変だから

もう一つの理由は、試験に落ちて再挑戦したくないのです。
試験に落ちた場合、諦めない限り再受験を考える必要があります。私は2度目の試験を受験するというのを避けたい、という気持ちが強いです。

誰だって落ちるのは嫌だよ!と考える方もいるでしょうか?
でも、資格試験を受験する際に、どれくらい本気で落ちたくないと思って勉強しているでしょうか?

例えば、資格試験を受験する際にそれぞれ、以下のようなモチベーションで挑んだ場合、どちらの方が一発合格する可能性が高いでしょうか?

  • 絶対に一発合格してやる!そのためにも自分を追い込んで勉強する!
  • 合格できたらいいなぁ・・・とりあえず勉強しよう

一目瞭然ですよね。前者の方は、一発合格という明確な目標があって、それに向かって突き進みますが、後者の方は目標が明確ではないため、迷走してしまうか、そもそも本気で勉強しない可能性さえあります。

他にも「会社に言われたから仕方なくやるか・・」というモチベーションもあるかもしれません。ある程度の難易度の資格になってくると、モチベーションさえ高ければ合格する、というわけでもないので注意が必要ですが、やる気というのは学習への意欲に直結しますので、重要な要素であることは間違いありません。

もし、そういったモチベーションが持てないのであれば、そもそもその資格って必要?というところから考え直したほうがいいかもしれません。やるからには、絶対合格!というモチベーションをもつことは重要です。

資格マニアほど一発合格を目指す?

「一発合格とか言っているけど、単に多くの資格の合格を目指している資格マニアでしょ?」というご意見もあるかもしれません。

確かに資格試験の合格法を解説しているサイトでは、たくさんの資格を持っていることを記載している方も多いようです。私の観点では、資格の数よりも、取得した資格にどんな関連性があるのかが重要です。

難易度が低いものばかり取得している場合、数多く資格を取りたい、という資格取得が目的になってしまっている感が否めません。

例えば、下の図は私の保有資格のチャートなのですが、元々私は法律・会計・IT・語学を武器にできるユーティリティプレイヤーでありたい、と考えており、社会人生活の各ステップで、資格を取ることで能力・スキルを証明してきました。

そのため、資格をたくさん持っているといっても、その分野の資格を下からステップアップして取得していった結果であって、最終的に目指したのはいくつかの資格でしかありません。ステップアップという観点で見れば、私はそれほどたくさんの資格を持っているわけではなく、資格マニアではない、ということにしたいと思います。

一発合格を目指すメリットとデメリット

一発合格を目指すメリット

一発合格を目指すメリットについて説明します。

資格試験の勉強時間を最小限にできる

ちょっと矛盾する、と思われるかもしれませんが、一発合格を目指す場合資格試験の勉強時間を最小限にできます。これは、ある程度難易度が高い試験の場合、何回か試験を受けるのが普通という場合もありますので、それを一発合格することができれば、試験勉強時間の短縮につながります。

もちろん、合格するためにあらゆる犠牲をはらって勉強をしますので、そこで使う時間は多くなってしまいますが、何度も受験したり、諦めたりするくらいだったら、1度の受験にすべてをかけて挑んだほうがいいと考えます。

他の資格試験に応用できる試験マネジメントが可能になる

一発合格を目指す場合、合格点を効率的に取得できるように、参考書の選び方を工夫したり、勉強そのもののやり方を工夫するようになります。この経験から、私自身は過去問インプット学習という、予備知識のないところからいきなり過去問を解き始めることで、本試験問題の対応経験値獲得と試験に必要な知識のインプットを同時に行うことが資格試験対策には最も重要と結論づけました。

この過去問インプットの内容については、こちらの記事で説明していますので、よろしければご参照ください。

過去問インプット学習理論!~短期間高得点合格するための効率的な資格試験勉強法を公開~この記事では、どうすれば効率的に資格試験の学習ができるか知りたい!短時間で資格試験に合格したい!過去問はいつから手をつけるのがいい?参考書で学習した後?それとも試験直前?といった疑問に回答しています。...

当然ですが、私も最初の頃からそうした工夫ができていたわけではありません。ですが、資格試験を受験していくにつれて、合格を目指すための戦略・マネジメントが確立されるようになってきました。社会人であれば仕事や家事や育児、その他の付き合いに追われるのは当然で、時間を確保するのはただでさえ大変です。

ですが、一発合格を目指して時間を捻出することを工夫していけば、実は資格試験の受験に必要な時間は、意外にも確保が可能であることに気づきます。

仕事の効率が上がる

資格試験で一発合格を目指そうと思うと、仕事の効率が上がります。これは、試験勉強に全力を注ぐため、仕事を早く終わらせて時間を作ろうと考えるようになります。

私の場合、経理の仕事をしていますから資格試験がよくある4月や10月は多忙を極めます。さすがに残業なしで仕事を終えることはできませんが、試験勉強時間を取るために、少しでも仕事を早く終わらせようというモチベーションが高まります。

そうすると、少なくともダラダラ残業して仕事をするということはせず、可能な限り仕事を早く終わらせて、勉強時間を作ろうとするのです。結果として、自分の仕事を早く終わらせる、早く終わらせられないとしても、勉強するための体力を残すために労力を減らす努力をするようになるのです。

私のExcelマクロの知識は、こういった工夫により大いにレベルアップしてきたという経緯があります。基本情報技術者で学んだアルゴリズムの知識と、資格試験受験のための時間や体力を温存する必要性、どちらも私のスキルアップに貢献してくれました。

一発合格を目指すデメリット

勉強がオーバースペックになる可能性がある

一発合格の確率を高めようとすると、当然ですがギリギリの合格ではなく合格基準点より高い水準で合格することを目指すことになります。

例えば、過去問を3回やれば合格可能なレベルに到達する試験があったとして、それだけでは足りないと考え、4回、5回と繰り返していく・・といったように、ある程度試験勉強がオーバースペックになりがちです。

ただ、私の場合は2度目の受験をしなければならないくらいならば、初めての受験時に多少時間がかかっても、合格レベルをある程度超えられる程度の勉強をしたほうが、結果的には効率的であると考えています。

必ずしも合格できるとは限らない

これももちろんですが、一発合格を目指したところで必ず合格するとは限りません。そして、一発合格を強く推奨し、実際に成し遂げてきた私としても、結果的に運が良くて一発合格が続いているだけ、という考え方も可能です。

そもそも、安全な資格ばかり選択しているから一発合格できているのであって、もっとレベルの高い公認会計士や司法試験予備試験など受けたら誰もが一発合格を狙ってできるはずはない、という指摘ももっともです。

私が言いたいのは、一発合格を目指して資格試験に挑む姿勢が重要である、ということです。結果がどうかというのは試験のレベルにも左右されますので、一発合格して当然、とは言えません。

一発合格する人が身につけている勉強手段とメンタル

ここまで一発合格のメリット・デメリットを解説してきましたが、ここからは一発合格している人が身につけている勉強手段とメンタルについて説明します。ここまでする必要があるの?と思われてしまうかもしれませんが、難関資格で一発合格を目指すためには、ある程度なりふり構わず取り組む必要があります。

勉強手段

適切な学習ツールを選択する

一発合格するためには、適切な学習ツールを選択することが必須です。学習ツールには過去問・問題集・基本テキスト・まとめテキスト・模擬試験・Webサイトの情報・スマホアプリなどが考えられますが、その中から難易度に応じて適切なツールを選択する必要があります。

この選択には、以下の内容を含みます。

  • 適切な学習量:教材の量は多すぎず、少なすぎず、必要な量を選択する
  • わかりやすい解説:過去問やテキストの解説がわかりやすいものを選択する
  • 直前対策:模擬試験や直前対策情報の取捨選択

私としては、過去問インプット学習をおこなう観点から、過去問の解説が最も重要と考えており、詳細な解説のある過去問集を選択することを最も心がけています。

いつでもどこでも勉強する

一発合格を目指すに当たっては、資格試験の勉強をする場所や時間へのこだわりを捨てる必要があります。

私の場合、家で机に向かっている時間は総学習時間の半分にもなりません。通勤電車の中、会社の昼休み、お風呂に入っているとき、家事をやっている途中、使える時間はかなりあると思います。外回りしていて、ちょっと待ち時間ができたときに図書館や喫茶店に入って勉強したり、出張の飛行機や電車の中で勉強したりもしていました。

このスキマ時間をいかに有効に使うか、というのも一発合格を目指すためには非常に重要です。もしこれら時間を使えなければ、一発合格を目指すのに必要な十分な学習時間をとることができなくなってしまうかもしれません。

メンタル

再チャレンジはしない不退転の覚悟で望む

一発合格を目指すには、ここで不合格ならば2度目はない、というくらいの気持ちで挑む必要があります。あくまで気持ちの問題ですが、「ダメでも仕方がない」「また受験すればいいや」といった気持ちで試験に挑むと、それは結果に跳ね返ってきてしまうと考えます。

「この試験しかない」、「ここで絶対に決める」というメンタルをもつことで、試験勉強に身が入り、できる限り無駄を排除することが可能になります。

時間の確保のためにあらゆる努力をする

時間を無駄にせず、試験勉強をする時間の確保にあらゆる努力を注ぐ、というマインドセットも重要です。実際には、仕事もあるでしょうし、仲間や家族との時間、参加しなければならない集まりなど、さまざまなことで時間が取られてしまいます。その事自体は避けられないのですが、それ以外の時間を可能な限り資格試験の勉強に使う、という気持ちが重要だと考えます。

これは、資格試験の勉強中には趣味の時間に使ったり、休息をとってはいけない、と言っているのではなく、試験勉強を効率的に進めるためにここは休む、遊ぶ、と割り切って考えるようにします。

まとめ

一発合格を目指すことのメリット・デメリット、および一発合格を目指すための手段とメンタルについて解説しました。ここでまとめます。

一発合格のメリット・デメリットと目指すための手段とメンタル
  • 一発合格を目指すと、「資格試験の勉強時間を最小限にできる」「他の資格試験に応用できる試験マネジメントが可能になる」「仕事の効率が上がる」というメリットがある
  • 一方で、一発合格を目指すことで「勉強がオーバースペックになる可能性がある」「必ずしも合格できるとは限らない」というデメリットがある
  • 一発合格を目指すに当たって身につけたい勉強の手段として「適切な学習ツールを選択する」「いつでもどこでも勉強する」がある
  • 一発合格を目指すに当たって身につけたいメンタルとして「再チャレンジはしない不退転の覚悟で望む」「時間の確保のためにあらゆる努力をする」がある

資格試験を受験する際に、常に一発合格を目指す必要はないと思いますが、私は一発合格を狙うことで真剣に試験に取り組み、結果として短期間で資格試験への挑戦を終わらせることができるというメリットが大きいと考えます。

社会保険労務士や中小企業診断士のように、レベルの高い試験の場合、運の要素も大きく絡んでくるため、前述のとおり必ずしも一発合格できるとは限りませんが、今回の記事で紹介した勉強手段やメンタルの持ち方を参考にしていただければ幸いです。

ここまでお読みくださいましてありがとうございました。

ABOUT ME
まっすー
中小企業診断士のまっすーです。 社会保険労務士やITストラテジストなど、多くの難関資格に合格した実績をベースとした資格試験の学習方法、ExcelマクロやPythonを活用した自動化の推進、経営に役立つ管理会計の理論解説、ITを活用した経営資源の有効活用などの情報を発信しています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA