TOEIC

英語はあくまでもコミュニケーションツール 英語が嫌いな方向けのTOEICスコア別学習法

こちらの記事は次のような方のニーズに応えるために書いています。

  • 英語を勉強しろと言われるけど、英語が嫌い!どうすればいい?
  • 社会人から勉強して英語ができるようになるための方法は?
  • TOEICのスコア別学習法が知りたい!
まっすーです。中小企業診断士試験他多くの資格に合格した実績をベースに数々の資格試験の合格アドバイスをしています。
私は海外駐在経験があることもあり、日本人の中では英語はそれなりに得意な方だと思います。といっても、英語そのものにはそれほど興味がない&英語を真面目に勉強したのが社会人になってからということもあり、帰国子女の方のような流暢なレベルとは程遠いですが、TOEICの点数だけは帰国子女レベルです私は英語はできますが嫌いです。今回はそうした方向けのお話です。

私にとっての英語

英語歴

今となっては海外駐在も経験し、TOEICも975点まで上げた私ですが、基本的に英語は好きではありません。というよりも嫌いです。

簡単に私の英語歴を述べたいと思います。

  • 中学校2年生のときに英検3級取得
  • 中・高とも英語の成績はそれなりに良かった
  • 大学受験はせず推薦で大学へ進学、大学の授業は単位取得が簡単なものを選択
  • 社会人になった時点で英語は忘れた状態

こういう英語キャリアの方は多いのではないでしょうか。大学入試のときに英語を頑張ったけど、その後英語をやっていない、という方も多いと思います。

私にとっての変化点は社会人になってから数年経過してから受験したBATIC(国際会計検定)でした。ここで大学卒業以来初めて英語が登場します。

BATICは東京商工会議所が主催する英語による会計に関する検定です。当時はまだ日本でも国際財務報告基準(IFRS)の採用の検討中の段階で、必要性があるわけではなかったのですが、海外との仕事が増えてきた時期でもあり、仕事に役立てるために英文会計の知識を得ておこうと思い、BATIC受験を決めました。

ただ、BATICの試験内容自体は、会計については日商簿記検定1級の知識があれば、少し知識を上乗せすれば十分な内容で、英語については勘定科目などを英語で覚える必要はあるものの質問内容はパターンが決まっているので、そこまで難しくはありません。

一応このBATICへの挑戦で、英語アレルギーとも言える、英語への抵抗力は少なくなりました。そこから海外赴任の話が出てきて、嫌々ながらも英語への取り組むが(嫌いな割には)真剣になりました。

英語への抵抗

正直、英語が嫌いと思ってしまうことにはいくつかの理由があります。

  • 英語を話す人は大体の場合、相手のことを考えずに話す(わかって当たり前)
  • 英語で理解するより日本語で理解するほうがはるかに理解度が高い
  • 日本語が好きだし楽
  • わからないことが本当に辛い

最後の「わからないことが本当に辛い」というのは、たとえば会計や法律の学習だと、理論がわからないとか、難しいことはあっても、何を言っているかがわからないというレベルのことはそれほど多くないと思います。

ですが、英語は本当に何を言っているかわからない単語のレベルが少し上がるだけで書いてあることがわからない、そしてある程度上達したと思ってもネイティブと話すと全然話にならない、など到達すべきレベルが本当に高いんです。

まぁこんなこと言っていたら国際的な人間にはなれませんよね。
ただ、本音のところではこういう方は多いのではないでしょうか。英語は必要なところでは仕方なく使いますが、上手く使えないし、選べるならば日本語を選びたい。

今のところ日本人はそれでもいいのかな、と思っています。ネイティブレベルの英語を身につけるにはやはり小さい頃から英語に触れる環境が必要ですし、その環境が作れない場合、頑張っても限界がある、と私は思います。

もちろん英語に興味があって、どんどん英語コミュニティに足を踏み込んでいけるような方であれば、その道を選ぶことも可能です。ですが、私のように英語が嫌いな方はそこまで無理しなくてもいいのではないか?と思うんです。

英語はしょせん言語、コミュニケーションツールであって、それを帰国子女レベルに高めるよりは、何か一つでも得意なビジネススキル(会計、法律、IT、営業等)を身につけて、必要に応じて英語スキルを加えていくほうが、社会人としての汎用性が高いのかな、と思います。

それだけ、英語が嫌いな人が英語ができるようになるためにはハードルが高い、と言えます。少しでも得意そうな分野を伸ばしたほうが、精神衛生上も楽です。

英語が嫌いな人のTOEICスコア別英語学習法

ここからは私のように英語が嫌いな人が、英語を何とかできるようなレベルに上げるための学習法をお伝えしたいと思います。英語が嫌いだとこれだけでも苦痛ですが、あくまでコミュニケーションツールとして割り切って、学習する姿勢も大事だと思います。

英語が好きで、触れるのが苦にならないのであれば、ラジオ、映画やドラマなどに常に英語に触れられる環境をつくる、ネイティブスピーカーの友人を作るなど、前向きな英語力向上方法が考えられるのでしょうが、英語に拒否感がある場合、難しいでしょう。

つらいですが、学習として何とか頑張るしかありません。ここでは、スピード感を重視してTOEICスコアをアップするための学習法を説明します。

TOEIC500点未満

TOECI500点未満の場合、最低限の単語知識が足りない状態です。ですので、単語の学習と、TOEICの試験慣れという観点でTOEIC向けの学習をすることをオススメします。

教材としては、以下のような教材が考えられます。

TOEIC500~700点未満

TOEIC500点を超えたら、今度は少し上のレベルのTOEICの学習をしましょう。大事なのは、TOEICの対策だけをすることです。無理に背伸びして他のことをする必要はありません。

あまり手を広げると嫌になってしまうと思いますので、教材も絞って、ただレベルアップに努めましょう。

こちらの教材がおすすめです。

TOEICのみの学習で十分ですが、もし余裕があって、かつ必要を感じるのであればコストをかけて英会話学校に通うのもありだと思います。日本人が英会話が苦手なのは、話す機会がないからであって、ある程度機会をつくれば、TOEICの点数に関係なく話すことはできます。

なにせ、日本人は中学・高校・大学と英語を勉強しているのですから。基本的な単語・文法知識はすでに備わっており、会話をするための勇気さえあれば、会話自体は可能です。

TOEIC700~860点未満

私が一番苦労したのはこのスコアゾーンのときの学習法でした。TOEIC700点くらいまでは、上記の教材とTOEICの試験マネジメントで何とかなりますが、そこから先はある程度きちんとした実力をつけなければなりません。

私はこちらのAll in Oneという本をひたすら学習しました。この本は、紹介文から内容を紹介しますが、

合計419個のコンパクトな例文(音声にしてわずか70分)の中に、英検2級~準1級レベルの英語の(最)頻出単語・熟語3710語がギュッと凝縮され、さらに「文法の全範囲」までもがしっかり網羅されています。

『ALL IN ONE』 の例文が持つ、この圧倒的な学習効率の良さと、文法・語法解説の丁寧さ・わかりやすさは、英語学習者や英語教育関係者から高い支持・評価を受け、たくさんの企業や有名進学校で教材として採用されています。

また、大学入試の問題で 『ALL IN ONE』 の例文が「度々出題されている」という事実も、『ALL IN ONE』 の価値を裏付けています。

というものです。

最もポイントとなるのは、419個の例文の中に、必要な単語、熟語、文法、リスニングの要素が詰まっており、この1冊だけで英語力の向上が可能です。

TOEICのスコア向上ももちろんそうなのですが、どんなスキルでも、最短ルートが選べる教材をひたすらやり込むのが上達の最も早い方法です。

私はこのAll in Oneの例文を毎日毎日聴き込んで、すべて暗記するレベルで覚えました。TOEICの問題集以外では、ほぼこの教材しか使っていませんでしたので、私のTOEICのスコアを850まで上げたのはこのAll in Oneのおかげであると、私は身をもって証明します。

他に紹介するとすれば、以下のような教材が考えられますね。

TOEIC860~

こちらの記事でも書いたのですが、TOEICで高スコアを取得するには、リーディングの攻略が必須となってきます。特にリーディングスピードの向上は重要であり、少しでも文章を速く読めるようになることがスコアアップの鍵となります。

TOEICで少しでも高いスコアを取るためにできること 試験マネジメントのすすめこちらの記事は次のような方のニーズに応えるために書いています。 現在はTOEICオンラインテストやTOEIC Speaking...

リーディングのスコアアップのためには、

  • 英字新聞・雑誌を読む
  • TOEICハイレベル問題に挑戦する

などの学習法が有効であると考えます。私の場合は、Japan Timesを駅の売店で購入したり、Timesを定期購読することで英文を読む量を増やしていました。結果としてTOEICの点数を975点まで伸ばせていますので、取り組む価値はあると思います。

なお、英語の速読のレベルはこちらのサイトで測ることができます。

ちなみに私はこんなレベルでした。TOEICリーディングで満点を狙うには200語/分(wpm)が望ましいんですけどね。こんなものでしょう。

まとめ

英語が嫌いな人が英語の能力を上達させるのは本当に苦痛を伴います。

ですが、あくまでコミュニケーションツールであり、高望みをしなければ、それなりのレベルまで英語力を引き上げることはそこまで難しいことではありません。

「英語ペラペラになりたい~!」という気持ちはわかりますが、社会人からそこまでのレベルを目指すには相当な高い志をもって挑まなければ難しいです。いつまでも英語を聞いていても平気!という方は別で、あくまでも英語が好き嫌いで言えば嫌い、という方の場合です。

英語の勉強は苦痛を伴うと思いますので、さっとスコアアップして終わりにしましょう。また必要になったらスキルアップの学習をすればいいと思います。

まとめとして、私の取り組んだTOEICのスコア別学習法を書いておきます。

TOEICの点数学習法
500点未満TOEICのスコア別学習
500~700点TOEICのスコア別学習
700~860点All in One一筋で学習
860点以上英字新聞・雑誌を読む、TOEICハイレベル問題に挑戦

この内容が英語が苦手な方の英語学習の参考になると嬉しいです。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

ABOUT ME
まっすー
中小企業診断士のまっすーです。 社会保険労務士やITストラテジストなど、多くの難関資格に合格した実績をベースとした資格試験の学習方法、ExcelマクロやPythonを活用した自動化の推進、経営に役立つ管理会計の理論解説、ITを活用した経営資源の有効活用などの情報を発信しています。

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