こちらの記事は次のようなことを知りたいという方に向けて書いています。
- とりあえず日商簿記3級を取りたいんだけど、どんな勉強をすればいいの?
- 日商簿記検定3級に短期間で合格する方法は?勉強期間は?
- 日商簿記検定3級に3日で合格できるなんてホント?
かなり昔の話ですが、日商簿記検定3級は3日の学習期間で100点満点で合格しました。今回は、日商簿記検定3級の学習方法と短期合格の秘訣を説明しますね。
日商簿記検定3級とは?
まずは日商簿記検定3級の概要を説明します。
試験範囲
日商簿記検定3級は商業簿記が試験科目となります。
「商業簿記」は、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算 する技能で、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行うためのものです。
日本商工会議所Webサイトより
詳細な試験範囲は日本商工会議所のWebサイトに記載されていますが、この全てに目をとおすというよりは、市販のテキストに書かれていることを理解すればいいでしょう。
試験の内容・配点
試験時間と合格基準は下記のとおりです。100点満点の試験ですので、70点以上獲得できれば合格となります。試験時間60分というのは、資格試験の中では短めであると言えるでしょう。
試験科目 | 試験時間 | 合格基準 |
---|---|---|
商業簿記 3題以内 | 1時間 | 70%以上 |
次に問題の構成を見てみましょう。
3題以内となっていますが、通常大問3題が出題され、その内容と配点は下記のとおりです。
大問 | 問題数 | 配点 | 問題内容 |
第1問 | 15問 | 45点 | 仕訳 |
第2問 | 2問 | 20点 | 補助簿/勘定記入/伝票記入等 |
第3問 | 1問 | 35点 | 精算表/貸借対照表と損益計算書 |
後ほど詳しく説明しますが、第1問(45点)と第3問(35点)の配点が大きく、この2つの合計で80点となりますので、第1問と第3問をいかに落とさないかが、合格の鍵であることがわかると思います。
合格率
続いて、難易度を測る指標ともなる合格率を見てみましょう。持てる限りのデータを出してみましたが、ちょっと長い表になってしまいました。
回数 | 申込者数(名) | 受験者数(名) | 合格者数(名) | 合格率 |
第81回(1995年3回目) | 179,802 | 150,204 | 76,185 | 50.7% |
第82回(1996年1回目) | 147,250 | 112,756 | 49,196 | 40.1% |
第83回(1996年2回目) | 169,280 | 140,764 | 37,753 | 26.8% |
第84回(1996年3回目) | 142,489 | 117,298 | 55,327 | 47.2% |
第85回(1997年1回目) | 144,840 | 119,688 | 62,267 | 52.0% |
第86回(1997年2回目) | 115,629 | 95,794 | 28,437 | 29.7% |
第87回(1997年3回目) | 122,461 | 100,643 | 50,535 | 50.2% |
第88回(1998年1回目) | 54,443 | 43,404 | 26,845 | 61.5% |
第89回(1998年2回目) | 100,800 | 83,448 | 35,488 | 42.5% |
第90回(1998年3回目) | データなし | 94,399 | 45,078 | 47.8% |
第91回(1999年1回目) | データなし | 58,893 | 20,042 | 34.0% |
第92回(1999年2回目) | 103,009 | 85,879 | 57,665 | 67.1% |
第93回(1999年3回目) | 107,031 | 87,609 | 41,231 | 47.1% |
第94回(2000年1回目) | 77,704 | 63,207 | 24,920 | 39.4% |
第95回(2000年2回目) | 94,227 | 77,568 | 35,748 | 46.1% |
第96回(2000年3回目) | 102,904 | 83,893 | 42,519 | 50.7% |
第97回(2001年1回目) | 71,930 | 57,686 | 26,481 | 45.9% |
第98回(2001年2回目) | 87,968 | 71,897 | 25,837 | 35.9% |
第99回(2001年3回目) | 105,986 | 87,133 | 30,171 | 34.6% |
第100回(2002年1回目) | データなし | 70,143 | 29,992 | 42.8% |
第101回(2002年2回目) | 95,522 | 77,664 | 41,916 | 54.0% |
第102回(2002年3回目) | 106,413 | 85,612 | 27,787 | 32.5% |
第103回(2003年1回目) | 90,269 | 72,508 | 20,183 | 27.8% |
第104回(2003年2回目) | 102,865 | 84,309 | 25,299 | 30.0% |
第105回(2003年3回目) | 111,952 | 90,469 | 37,025 | 40.9% |
第106回(2004年1回目) | 90,407 | 72,277 | 35,765 | 49.5% |
第107回(2004年2回目) | 99,529 | 79,163 | 10,820 | 13.7% |
第108回(2004年3回目) | 118,961 | 94,581 | 40,361 | 42.7% |
第109回(2005年1回目) | 92,676 | 70,262 | 22,355 | 31.8% |
第110回(2005年2回目) | 101,274 | 79,825 | 46,520 | 58.3% |
第111回(2005年3回目) | 115,391 | 89,482 | 19,574 | 21.9% |
第112回(2006年1回目) | 105,635 | 80,570 | 37,407 | 46.4% |
第113回(2006年2回目) | 102,086 | 78,640 | 27,529 | 35.0% |
第114回(2006年3回目) | 121,465 | 93,890 | 42,428 | 45.2% |
第115回(2007年1回目) | 98,237 | 74,059 | 26,083 | 35.2% |
第116回(2007年2回目) | 110,289 | 85,872 | 36,501 | 42.5% |
第117回(2007年3回目) | 123,253 | 95,895 | 29,934 | 31.2% |
第118回(2008年1回目) | 109,806 | 83,112 | 31,749 | 38.2% |
第119回(2008年2回目) | 118,477 | 91,522 | 26,985 | 29.5% |
第120回(2008年3回目) | 135,515 | 103,333 | 41,509 | 40.2% |
第121回(2009年1回目) | 122,283 | 93,453 | 52,779 | 56.5% |
第122回(2009年2回目) | 136,981 | 107,000 | 44,087 | 41.2% |
第123回(2009年3回目) | 140,245 | 108,429 | 53,728 | 49.6% |
第124回(2010年1回目) | 126,236 | 95,092 | 17,906 | 18.8% |
第125回(2010年2回目) | 144,480 | 113,269 | 31,592 | 27.9% |
第126回(2010年3回目) | 148,942 | 117,180 | 52,133 | 44.5% |
第127回(2011年1回目) | 119,975 | 91,077 | 27,970 | 30.7% |
第128回(2011年2回目) | 118,775 | 93,091 | 34,075 | 36.6% |
第129回(2011年3回目) | 135,400 | 105,106 | 52,326 | 49.8% |
第130回(2012年1回目) | 107,326 | 80,887 | 39,693 | 49.1% |
第131回(2012年2回目) | 107,370 | 83,409 | 34,294 | 41.1% |
第132回(2012年3回目) | 122,458 | 95,847 | 30,622 | 31.9% |
第133回(2013年1回目) | 109,473 | 84,846 | 33,513 | 39.5% |
第134回(2013年2回目) | 110,190 | 85,585 | 29,025 | 33.9% |
第135回(2013年3回目) | 119,736 | 93,781 | 45,045 | 48.0% |
第136回(2014年1回目) | 99,368 | 75,049 | 30,690 | 40.9% |
第137回(2014年2回目) | 101,574 | 78,726 | 37,824 | 48.0% |
第138回(2014年3回目) | 110,602 | 86,659 | 33,363 | 38.5% |
第139回(2015年1回目) | 102,450 | 79,460 | 42,990 | 54.1% |
第140回(2015年2回目) | 102,252 | 79,467 | 41,910 | 52.7% |
第141回(2015年3回目) | 107,928 | 84,708 | 22,094 | 26.1% |
第142回(2016年1回目) | 114,940 | 89,012 | 23,701 | 26.6% |
第143回(2016年2回目) | 106,558 | 83,915 | 28,705 | 34.2% |
第144回(2016年3回目) | 120,096 | 94,411 | 42,558 | 45.1% |
第145回(2017年1回目) | 105,356 | 80,832 | 38,289 | 47.4% |
第146回(2017年2回目) | 102,077 | 80,227 | 40,880 | 50.9% |
第147回(2017年3回目) | 113,559 | 88,970 | 35,868 | 40.3% |
第148回(2018年1回目) | 102,212 | 78,243 | 38,246 | 48.9% |
第149回(2018年2回目) | 101,173 | 79,421 | 35,189 | 44.3% |
第150回(2018年3回目) | 111,657 | 88,774 | 38,884 | 43.8% |
第151回(2019年1回目) | 104,357 | 80,360 | 44,302 | 55.1% |
第152回(2019年2回目) | 91,662 | 72,435 | 40,624 | 56.1% |
第153回(2019年3回目) | 99,820 | 80,130 | 34,519 | 43.1% |
第154回(2020年1回目) | 100,690 | 76,896 | 37,744 | 49.1% |
第155回(2020年2回目) | 中 止 | |||
第156回(2020年3回目) | 77,064 | 64,655 | 30,654 | 47.4% |
第157回(2021年1回目) | 70,748 | 59,747 | 40,129 | 67.2% |
第158回(2021年2回目) | 58,070 | 49,313 | 14,252 | 28.9% |
第159回(2021年3回目) | 58,025 | 49,095 | 13,296 | 27.1% |
第160回(2022年1回目) | 52,649 | 44,218 | 22,512 | 50.9% |
第161回(2022年2回目) | 43,723 | 36,654 | 16,770 | 45.8% |
この表のデータを集計すると、総受験者数合計6,794,780名に対し総合格者数は2,834,228名、平均合格率は41.7%でした。
最低合格率13.7%、最高合格率67.2%と合格率のバラツキはあるものの、総じて難易度は低い試験と考えることができますね。
日商簿記検定3級の学習方法
独学をオススメする3つの理由
資格試験の学習には、下記の記事で説明しているとおり、独学や、予備校を利用する通信教育、通学といった方法が考えられます。
私としては、日商簿記検定3級の学習は独学で十分対応可能であると考えます。その理由は3つあります。
- 試験難易度が比較的低いため
- 試験範囲を理解することがそれほど困難ではないため
- 何度でもチャレンジ可能なため
それぞれ見ていきましょう。
試験難易度が比較的低いため
まず、日商簿記検定3級は、前述のとおり平均合格率が41.7%と高めです。加えて試験時間が1時間と短めになっています。
すべての試験でそうだとは言えませんが、一般的に試験時間の短さは試験範囲の狭さにつながります。この理由は、試験範囲が広い場合、ある程度試験時間を長く取らなければ受験者にその資格を与えるのにふさわしいかどうかのレベルの判定ができないからです。
例えば、中小企業診断士の試験時間は1次試験8時間30分+2次試験記述5時間20分+2次試験口述約10分=14時間も要します。試験範囲の広さに加え、中小企業のコンサルタントに必要な能力を判定するにはそれだけの時間が必要ということなのでしょう。
逆に言うと、日商簿記検定3級は1時間あればレベルが判定可能ということです。
さらに、後述しますがネット試験の場合は何度でもチャレンジ可能になっている点も見逃せません。受験のハードルが低いという点も加えると、日商簿記検定3級取得の難易度は比較的低いと言えるでしょう。
難易度の低い試験は、予備校のノウハウを使う必要はないと考えますので、日商簿記検定3級は独学でも可能と言えます。
試験範囲を理解することがそれほど困難ではないため
続いて、日商簿記検定3級では理解困難な論点があまり出題されません。もちろん簿記の初学者が仕訳のルールを学んだり、精算表の作成方法を理解するのにはある程度の時間がかかるとは思います。
ですが、誰かに説明してもらわなければ理解ができない、というほどの難しい論点は多く出題されません。例えば、日商簿記検定2級から出題される工業簿記における原価計算や、商業簿記の連結会計は理解することが難しく、つまづいてしまうことが多いと考えます。
一方日商簿記検定3級では、そこまで難易度の高い論点はありません。これはすなわち、独学していて理解ができず、聞く相手もいないため学習が止まってしまう、ということが少ないです。
特に、日商簿記検定はペーパー試験でも年に30万人程度の受験者がいる受験者の多い試験ですので、自分が難しいと思う論点をWebで調べることも可能です。大体何らかの解説を見つけることができるのではないでしょうか。
このため、日商簿記検定3級は独学でも対応可能と言えるでしょう。
何度でもチャレンジ可能なため
最後に日商簿記検定3級は何度でもチャレンジ可能です。資格試験はあきらめなければ何度でもチャレンジ可能!というのは当然ですが、かつての日商簿記検定は年3回と比較的多めとはいえ、1年に3回しか受験のチャンスがありませんでした。
ですが、2020年12月よりネット試験が開始され、この傾向が一変しました。
ネット試験を受験すれば年3回という受験機会の制限はなく、いつでも受験可能です。このいつでも、というのは例えば一回受験して、それが残念ながら不合格だった場合でも、すぐに次の試験を受験することが可能ということです。
年3回と決まっていた時代は、不合格になってしまうと次の試験まで待たなければならず、受験対策もある程度やり直さなければなりませんでした。つまり、受験するならばある程度気合を入れて受験対策をする必要があったのですが、ネット試験では学習した内容を保ったまま次の試験にトライできますので、カジュアルな気持ちで受験することができると思います。
この何度でもチャレンジ可能という点は、日商簿記検定3級を独学で対策しやすくなっていると言えると考えます。
目安となる学習時間
日商簿記検定3級の目安となる学習時間は、まったくの初学者で100時間程度と言われています。経理経験者であれば、仕訳や精算表についての基本的な知識もあるでしょうから、60時間程度で合格できると言われています。
もちろんこれは個人差がありますので、100時間よりも多くの時間を費やす必要がある方もいるでしょうし、1日だけ学習して合格するような方もいるかも知れません。
ちなみに、初学者が日商簿記検定3級を受験する場合、一般的な学習方法としては、以下のようなプロセスとなります。
- テキスト・問題演習(60時間程度)
テキストを読んで商業簿記の理論を理解し、問題を解いて理解を深めます。 - 予想模試(20時間程度)
本試験の予想模試を数回解いてみて、弱点や理解不足な点を見つけます。 - 総仕上げ(20時間程度)
予想模試の結果を踏まえ、再度理解が足りないところを補い、試験に向けた準備をします。
1週間に15時間程度の学習時間が取れるのであれば、1ヶ月半くらいで学習が完了するようなレベルですね。
日商簿記検定3級学習にオススメな参考書
ここで独学で学習する場合にオススメする参考書を紹介します。
とおるテキスト
まずはとおるテキストです。私はこのテキストが一番のお気に入りで、私は日商簿記検定3級・2級・1級すべてをとおるテキストで一発合格しました。
私はいつも資格試験を受験する際には、入念に参考書の検討をするのですが、各社から出ているテキストの中で、このとおるテキストが最も見やすくわかりやすいと感じました。
日商簿記検定ではテキストを丸暗記すれば問題が解けるようになるわけではなく、それぞれの取引について、こういった考え方だからこのように解答を導き出す、という解放のプロセスが需要です。とおるテキストでは、この解放のプロセスを重視しており、わかりやすく解説してくれています。日商簿記検定のテキストをなにか一冊選べ、と言われれば私は迷わずこのテキストを選びます。
スッキリわかる 日商簿記3級
他にも私が実際に見て、水準が高いと思うテキストをいくつかご紹介したいと思います。まずはスッキリわかる 日商簿記3級です。
まず印象を受けたのが、説明が簡潔でわかりやすく、またイラストや図表が多く使われていて読み進めやすい、という点です。少し簡単すぎるかな?という感じもしますが、日商簿記検定3級の論点はしっかり押さえられています。
ストーリー仕立てで説明を進めていくことも、取引内容をイメージしやすく、簿記の世界の全体像を把握しやすいと感じました。
テキストと問題集が一体型となっており、ボリュームはそれほどでもありませんが、1冊で内容理解と問題演習ができるというのも評価できる点です。これに加えて、
加えて模擬テストはネットで解説動画を見ることも可能な点もポイントが高いです。
合格テキスト 日商簿記3級
続いて、TACのよくわかる簿記シリーズ 合格テキストです。こちらはTAC簿記講座の公式教材になっている参考書です。長い歴史を持つTAC簿記講座のノウハウを集めた合格テキストは、出題範囲を網羅的に解説しており、この1冊があれば大丈夫という安心感があります。
一方でボリュームが多く、フルカラーではなくイラストや図解も少なめという印象があり、初学者には少し学習しづらいという感じも受けますが、会計士、税理士や日商簿記の1級など「合格のその先」へチャレンジできる会計力が身につくテキストという触れ込みの通り、日商簿記検定3級合格後の先を見据えている方にはオススメの参考書と言えます。
他にもたくさんの参考書が出版されていますが、もっとも重要なのは自分が実際に見てみて最も使いやすいと思うものを使用することです。サイズや内容、色の使い方など見てみてください。販売サイトの立ち読み機能を利用してもいいかもしれません。
また、日商簿記検定3級学習用のアプリなども多く出ていますので、それを活用するのもいいかもしれません。
日商簿記検定3級に短期合格する方法
まっすーの体験談
私はもう何年も前になってしまいますが、日商簿記検定3級に一発合格しています。しかも100点満点を取りました。
資格試験で100点を取ったのはこれが最初で最後です。ある程度の難易度の資格試験であれば、100点を取らせないことが前提となり、難易度の高くない日商簿記検定3級だからこそ100点が取れたとも言えますが、全問正解というのは嬉しかったです。
日商簿記検定3級は3日(24時間)で合格
ちなみに、私の日商簿記検定3級の試験勉強は3日間でした。
当時は大学生だったため、時間はありましたが毎日早朝から深夜まで勉強していたわけではなく、1日の勉強時間は8時間程度だったと思います。つまり、8時間×3日間=24時間勉強で合格できたということになります。
初学者だったため、100時間程度の勉強時間が想定されるわけですが、約4分の1の24時間で合格できたのは、やはり学習方法の工夫があったと思います。
どのような学習をしたのか?
私が日商簿記検定3級を受験した際の学習方法と、一般的な学習方法を比較してみます。
先ほど説明しましたが、簿記検定3級の初学者が学習する場合のプロセスは、
- テキスト・問題演習
- 予想模試
- 総仕上げ
となります。この中で、テキスト・問題演習に最も多くの時間を費やす必要があります。このテキスト・問題演習をいかに早くこなしていくかが、短期合格の鍵になるのです。
具体的な方法としては、テキスト・問題演習の部分をさらに3つのステップに分けます。
- テキストをざっと読んで、概要を理解する(すべてを理解する必要はなく読み飛ばしてOK)
- テキストの各単元ごとにある演習問題を解いて、分からない部分を特定する
- 分からない部分についてのみテキストを読み込む
このステップで学習していくと、テキストをすべて読んで、そこから問題を解いていくというステップに比べて、必要な時間を短縮することが可能です。とにかく問題を解かなければ自分が理解しているかしていないかを判定することが難しいため、いち早く問題演習に進むことを私はオススメしています。
簿記検定の場合は、ある程度理論のインプットは先に必要になると考えますが、基本的なアウトプットを優先して学習する考え方については下記の記事で説明していますので、よろしければご参照ください。
まとめ
ここまで日商簿記検定3級の概要および効率的な学習法について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか?
- 日商簿記検定3級は合格率・試験時間・何度も受験できる点から比較的難易度が低い試験
- 試験対策は独学でOK。自分にあった参考書を見つけてそれを繰り返すのが大事
- テキストを理解できるまで読むのではなく、問題演習を早めにおこない理解できない論点を集中して対策するのがオススメ。
以上、お読みいただきましてありがとうございました。